田原本町(奈良県)

2021年

  1. 5月 6日(木)
  2. 5月11日(火)
  3. 5月20日(火)
  4. 5月26日(金)
  5. 6月17日(木)
  6. ※一部オンライン開催
プログラム詳細
人々の移動は地域社会や経済を維持するうえで重要な役割を果たしています。
しかし、地域公共交通は、人口減少や高齢化等の影響により、輸送需要の縮小、運転者不足等の厳しい経営環境に置かれています。こうした中で、地域公共交通が存在しない空白地域が全国で拡大の一途をたどっています。本タウンアセットマネージャー養成プログラムの対象とする奈良県田原本町も例外ではありません。
本養成プログラムでは、まちづくり政策と連携しつつ、小型モビリティ等の新しい技術を用いた地域交通プラットフォームに関する講義・演習を行います。その上で、同町の地域モビリティサービスの提供をめざしたプラットフォームビジネスプランの作成演習を行います。
このようなカリキュラムを通じて、地域モビリティという地域の財産(アセット)をマネジメントする人材の育成に貢献していきたいと考えています。

講義内容

動画・ファイルの閲覧は、
IDとパスワードが必要となります。
ID・パスワードの請求フォームは現在準備中です。
受講生のみなさまへは、応募手続き完了後メールにてご案内いたします。

交通プラットフォーム論

一般社団法人グローカル交流推進機構(GLeX)理事長
土井 勉

人々は日常の生活や多様な活動を実現するために移動を行う。そして移動の形態によってまちの構造が定まることがある。ここでは、交通のあり方について概説し、情報技術等の進展により多様な交通手段が生まれていることを紹介する。特に公共交通は、多様な人々の移動を支えることで、地域社会に多大な役割(クロスセクター効果)を果たしている。こうした公共交通を中心に、人々の移動を支え、持続可能とするために望まれるプラットフォームについて考える。

地域公共交通論

中央復建コンサルタンツ株式会社 計画系部門
交通計画グループ チームリーダー
山室 良徳

クルマを自由に利用できない高齢者や児童・生徒等の、いわゆる移動困難者でも、安心して元気に暮らせるまちづくりを実現していくためには、地域公共交通は欠かせない手段の一つである。本講義では、地域公共交通に関する定義・法的な位置付け等の概要や地域公共交通を取り巻く現状について概説し、今後の地域公共交通のあり方等について考える。また、地域にとって望ましい地域公共交通の実現に向けた取組事例について、自身が起ち上げから現在も関わっている事例等を概説する。

交通経営論

神戸大学 名誉教授
正司 健一

いうまでもなく、人々の移動ニーズに応える公共交通ネットワークの存在は、地域にとって非常に重要である。実際、赤字であっても廃止されては困るとよくいわれる。しかし一方で、赤字経営は問題だとされる。さてどうするべきか。本講義では、経営の基本を考えた後,公共交通サービス供給に対する2つの哲学を説明し、さらに、このような問題に取り組むうえで不可欠な経済学的(Economist)思考について、機会費用の概念を中心に概説する。

プラットフォーム経営論

京都大学経営管理大学院 客員教授
藤木 修

「アセットマネジメント」は、実際に又は潜在的に価値をもつ「アセット」の、その価値の実現化を図る組織の活動と定義される。本講義では、アセットマネジメントの方法論をTAMに適用し、さらにプラットフォームビジネスの公民連携プロジェクトとすることで、TAMの価値創造が加速されることを論じる。また、公共財を収益化する公民連携の仕組み、プラットフォームの立ち上げやイノベーション・マネジメント等に伴う諸課題についても扱う。

ビジネスモデル論

京都大学大学院 工学研究科 准教授

京都大学経営管理大学院 准教授

大庭 哲治

人口減少時代における地方創生や地域活性化においては、地域に根差した新たなビジネスの挑戦による価値の持続的創造が求められている。本講義では、ビジネスを理解する上で基本となるビジネスモデルの考え方とともに、その可視化や事業検討に役立つ基本的なフレームワークとして近年注目されている、ビジネスモデルキャンバス(Business Model Canvas:BMC)について、活用事例を交えながら概説する。

リーダーシップ論

京都大学 名誉教授

京都大学経営管理大学院 特任教授

小林 潔司

地域プラットフォームビジネスは、地域社会のために社会的便益を提供しながら、同時にプラットフォームの持続的運営のために収益性を確保することが求められる。本講義では、地域プラットフォームの運営の際に問題となる外的要因、内的要因を指摘し、プラットフォームを運営するリーダシップのための戦略テストを提案する。あわせて、リーダーに望まれるパーソナルな資質について議論する。

地域アセット論

京都大学経営管理大学院 特命教授
西田 純二

地域アセットとは地域社会を支えるインフラ資産全般を指すが、鉄道や道路、河川や公園といった有形資産だけではなく、地域の自然や景観、歴史文化、特産品などの無形資産にも着目することが重要である。本研修では、地域交通の観点から魅力あるまちづくりを実現するための地域アセットマネジメントの方法論を学ぶが、本講義ではその原点となる地域アセットの再認識とその活用方法について考える。

地域アセット事例紹介

京都大学経営管理大学院 特命教授
西田 純二

田原本スマートシティ・コンソーシアム会員機関

まちづくりにおける地域交通の役割は幅広く、着目する地域アセットやその活用方法についてさまざまな事例が存在する。本講義では地域の課題解決のために導入された新たな交通サービスである超小型モビリティやグリーンスローモビリティ等の導入事例を「田原本スマートシティ・コンソーシアム」の会員機関の協力を得て紹介する。

スケジュール

事前視聴オンデマンド
(繰返視聴可・①〜⑥の順に第2日目までに視聴すること)

①交通プラットフォーム論

担当講師
土井 勉

②地域公共交通論

担当講師
山室 良徳

③交通経営論

担当講師
正司 健一

④プラットフォーム経営論

担当講師
藤木 修、櫻木恵子

⑤ビジネスモデル論

担当講師
大庭 哲治

⑥リーダーシップ論

担当講師
小林 潔司
動画2本のうち1本目無料
第1日目 
2021年5月6日(木)
10:30

開講式

会場
田原本町
司会
藤木 修
11:00

オリエンテーション

会場
田原本町
担当講師
小林 潔司、永田 太一
  1. ①主旨説明(永田)
  2. ②TAMについて(小林)
  3. ③受講生による簡単な自己紹介
  4. ④グループ分け発表(4日目・5日目グループワーク)
13:00

地域アセット論

会場
田原本町
担当講師
西田 純二
14:00

地域アセット事例紹介

会場
田原本町
担当講師
西田 純二
15:30

現地視察 ほか

会場
田原本町
18:00

交流会(予定)

会場
田原本町

オンライン開催

第2日目 
2021年5月11日(火)
13:00

アセット資産論発表会 / 個人PJ

司会
橿村
受講生個人発表(1人/10分)
16:00

オンデマンド講義のQ&A

担当講師(予定)
土井 勉、山室 良徳、正司 健一、西田 純二
第3日目 
2021年5月20日(木)
AM

オンデマンド講義のQ&A

会場
田原本町
担当講師(予定)
藤木 修、櫻木 恵子、大庭 哲治、小林 潔司
PM

田原本町での質疑応答(予定のため、適宜変更あり)

会場
田原本町
担当講師(予定)
小林 潔司、藤木 修、他

オンライン開催

第4日目 
2021年5月26日(水)
AM

事業モデル中間発表 事前準備

13:00

事業モデル中間発表(15分) / 質疑応答(5分)

司会
橿村
グループ発表(1グループ/20分)
第5日目 
2021年6月17日(木)
10:00

事業モデルプレゼン準備

会場
田原本町
13:00

成果発表会 / グループワーク

司会
橿村
会場
田原本町
グループ発表(1グループ/15分)
16:00

閉講式

会場
田原本町
17:30

交流会

会場
田原本町